文具

【悲報】モンブランのスターウォーカーを長時間は使えない者が存在(私も)

こんにちは、四葉静です。

猫好きの知人がある日、お医者さんから猫アレルギーだと宣告され、接触を控えるように指導された人がいます。

私の場合はモンブランのスターウォーカー油性ボールペンが最もお気に入りだったのですが、ふとしたキッカケで私には向いていないことが判明しました。

ただいま失意のどん底なのですが、一体どうして私に向いていないと判明したのかを、順を追って語らせて頂きたいと思います。

なぜなら私に限らず、スターウォーカーは限られた人にしか、真に使いこなすことは難しいということを意味しますので。

実はアウロラーな私

「趣味の文具箱」という雑誌でお馴染みの小日向京さんは、実はモンブランのマイスターシュテュックだけではなくて、アウロラのオプティマ油性ボールペンも激賞しています。

ボールペンは替え芯(リフィル)、つまりインクを変えると書き心地も変わります。まるで自動車のガソリンのようです。(関係ないですが、私はエネオスか昭和シェルだけでしか給油した経験を持っていません)

ちなみに上記の記事では書かれませんでしたが、実は小日向京さんはカランダッシュのゴリアット芯も試しています。

そして2017年時点でも、日常的に持ち歩いていたとのことです。

  • 小日向日記 │ 文具好きの文具の持ち運び(2017.03.16))

私にもアウロラのオプティマ・シリーズは大変に使いやすいです。またメモを取る意欲を増大させる “何か” を備えているようでして、いつも緑色のジェットストリーム替え芯(リフィル)0.5mmを装着し、自宅や職場ではアウロラ・オプティマを使用しています。

本日はスターウォーカーで仕事開始

先に書いたように、主にアウロラ・オプティマは “緑色” を使う際に登場するボールペンです。

普通に黒い文字を書く時には、お気に入りのモンブランのスターウォーカーを使うか、マイスターシュテュックを使っています。

最近ではスターウォーカーの透明ドームを、マニキュアで塗装する技も身に付けました。スターウォーカーは人間工学に基づいて設計したそうで、ペン先の精密なコントロールが容易です。

■筆記具モンブランのホワイトスターをブルースターへ変更してしまった件

ところが本日は久しぶりに、事情あってファーバーカステルのイントゥイッション油性ボールペンを自宅から持参して来ました。これも悪いボールペンではありません。手に取って仕事を始めた直後(7時40分頃)は、本当に ”いい感じ” でした。

しかし “いい感じ” は、長くは続きませんでした。

本日は考えを纏める必要もあって、朝からひたすらノートへの書き込みが続いたのです。モレスキンのラージサイズや、ポケットサイズを、7-8ページは埋め尽くしたでしょうか。

そうしたら8時30分頃になって、だんだんと手が重たくなって来ました。

動かなくなる手

こういう徐々に生じる違和感は、なかなか気づきにくいものです。しかしたまたま、赤色のボールペン(0.5mmジェットストリーム)を握った瞬間に「異変」に気がつきました。

ペンの重さがイントゥイッションの半分以下の15gということもありますが、感動するほどペン先が動かしやすかったのです。

無理をして書き込みを続けるのは楽しいことではありません。私は潔くファーバーカステルのイントゥイッションは諦め、いつものモンブランのスターウォーカーへ切り替えました。

しかし本日はどういう訳か、メモを取る量が多かったです。スターウォーカーに交換した後も、ひたすらを手を動かし続けました。

そうしたらスターウォーカーでさえ、思い通りにメモを取るのが難しくなって来ました。手の重さに加えて、ペン先を細かく動かすのが疲れるのです。

心なしか、スターウォーカーの重みも伝わって来るような感じです。しかしインクの出方(インクフロー)などは、特に変わりありません。

そこで止むなく、1時間以上経過した9時49分に、マイスターシュテュックへ切り替えました。そうしたら重たい感じは無くなり、再びウソのように仕事は捗り始めました。

(こういう時間まで小まめにメモを取っているのも、宜しくないのかもしれませんね)

さて実は今まで知りませんでしたが、人間工学に基づくと太軸設計となりやすいのだそうです。これは細軸だと筆記具を握るために必要となる力が大きくなってしまう人が存在する為なのだそうです。太軸なれば誰であっても力を入れて持つ必要は無くなるだそうです。ただそのし一方で長時間作業時は、太軸は重量(スターウォーカーでさえ28g)などが原因となって、疲労が溜まることもあるのだそうです。

私はお恥ずかしいことに、箸の持ち方は社会人になるまで知りませんでした。しかし鉛筆は正しく持つ習慣が身に付いていました。そして握力は鍛えたことがないので大したことがなく、おまけに加齢による筋力低下も生じてして、まさに今回はボールペンの長時間使用によって疲労が溜まってしまったのでした。

そして細軸の筆記具でも正しく持つ習慣が身に付いているおかげで、軽いボールペンへの交換によって状況が改善されたのでした。

それはさておき今回は念のため、さらにボールペンをモンブランのジェネレーション(19g)へ切り替えました。もちろん今回のボールペンは全て、三菱鉛筆ジェットストリームの0.5mmです。気のせいか、ジェネレーションで快適さが増したような感覚も若干ありました。

ちなみにジェネレーションはモンブランの二桁製品(廉価版)の流れを汲む最後の製品だそうでして、ボールペンにしても細軸が特長です。私は何の苦もなく鉛筆を長時間利用出来ていたので、ジェネレーションとの相性も大変良いらしいです。

なおモンブランのマイスターシュテュック油性ボールペンは、旧名称の中に164という番号が付与されています。つまり三桁製品です。

24gなアウロラ

さて一方で小日向京さんや私の気にっているアウロラのオプティマ・シリーズは、重さ24gです。ペン先が細くなっており、モンブランのマイスターシュテュックに似ています。

そして一方で後軸は太めになっており、自然とメモを取る時に、ボールペンの角度が通常よりも90度には近づきます。これは速記に向いた角度なのだそうです。

それから上記の記事で紹介されている画像を眺めても、小日向京さんのボールペンは細軸が目立ちます。

一方で彼女の万年筆は太軸が目立ちますが、これはインク容量が沢山入るメリットや、万年筆だと力を入れない持ち方が自然だという点を考えると、太軸でも特に問題は無いのかもしれません。

ともかくこのアウロラ・オプティマのブラック・パールは、男性が持っても恥ずかしくありません。モンブランのマイスターシュテュックと同様に扱いやすいし、大変に良い高級ボールペンです。

そういえば細軸といえば、東大の学生さんたちにはLAMYボールペンが人気なのだそうです。それも細軸です。どうも正しく握ることが出来れば、細軸は大いに役に立つということらしいです。

まとめ(下っ端の私には細軸がお似合い)

まあ数時間も続けてメモを取るような社長や幹部というのは、ごく一部の例外だと考えても良いでしょう。だからスターウォーカーであっても、問題は無いかと思います。

いや、そもそも私が人並み外れてメモを取る習慣が、身に付いているのが良くないのかもしれません。

それはともかく、筋力の衰えなどを考えると、特に年寄り(私)にはマイスターシュテュックの方が似合っているようです。

それから数時間も連続してメモを取り続けることがあるような下っ端の身分で、いちおう鉛筆(これも細軸)を正しく持てる者であれば、軽い細軸のボールペン&低粘度インク(ジェットストリーム)が役立つことが分かりました。

ちなみにモンブランのジェネレーションの後継としてPIXシリーズが登場していますが、私はいずれも使いやすくて気に入っています。

こうやって考えると、どうやら私にとっては、スターウォーカーよりもマイスターシュテュックの方が無難だということです。

大変に悲しい話ですが、事実だから仕方ないでしょう。

“ジョジョの奇妙な冒険” 風に表現すると、「ヤレヤレだぜ」というところでしょうか。

それでは、また。