最新刊の「まじなう柱に忍び侘べ」(角川ビーンズ文庫) (厳霊編第5巻) が2019年10月1日販売だと知った四葉静です、こんにちは。
別に前田裕二さんの「メモの魔力」を使うまでもなく、子供が少年陰陽師最新刊が読みたいとボヤくので、ちょっと調べ物をしていて気づきました。
とりあえずファンの方向けに最新情報をお知らせさせて頂くことにします。
(2019.8.12追記)
少年陰陽師はブックオフのラノベ2018年ランキングで女性部門に名を連ねた人気作です。我が家のMikanお嬢様も最新の内容が気になるとのことで、内容を予想してみることにしました。
まずは新刊紹介
まず著者の結城光流氏から、新刊紹介がありました!
概要は、こんな感じだそうです。
都で、伊勢で、播磨で……命を賭した戦いの行方は? <厳霊編>第5巻!
伊勢で斎になりかわった黄泉の鬼と対決する昌浩。明かされた「玉依姫」を狙う戦慄の理由とは? さらに黄泉へ向かった昌浩が出会ったのは、時を同じくして冥官の命で動き出した、あの男だった!
内容的には、「黄泉の鬼になりかわった斎」でなくて、何よりです。
「あの男」が誰なのかは、言うまでも無いでしょう。安倍晴明の「ただ一人の親友」である榎岦斎(えのき りゅうさい)ですね。
玉依姫を狙う戦慄の理由とは、今までに分かっている玉依姫の役割を考えると、この世の命運を賭けたお話ということになりそうです。
冥官である小野篁が登場し、安倍晴明の親友が登場するのだから、そこまではメモ魔力を使わなくても分かります。
分からないのは、玉依姫や神々だけでなく、安倍晴明や安倍昌浩にどのように関わってくるかでしょうか。
とりあえず亡くなってしまった彼の兄が、草葉の陰から何かをしてくれるような気がしないでもないです。
そういえば著者の結城光流先生も、ここしばらくは新刊が出ていませんでした。
なんでも身内の方が急逝なさったりと、いろいろおありだったようです。作家という繊細な感性を必要とする職業だと、私たち以上に大変だったかと思います。
(心身の調子を崩して、当然でしょう。お嬢様には、応援のファンレターを書いて貰っても良いかもしれません)
そして本編の出版により、今年もブックオフのラノベ(ライトノベル)2019年ランキングで、女性人気部門に登場してくれそうな気がします。
ちょっと想定外だったのは、安部清明シリーズの方が先に出版されると予想した点です。
あちらは「冥官と陰陽師」が相当話が進んでいたので、本を出すならば楽だったでしょう。
そういえば著者の公式サイトから、ノートを購入できるそうです。先ほどMikanお嬢様に頼まれて、購入しました。
ともかく、がんばって本編を執筆して下さる結城先生には、感謝するばかりです。
ちなみに少年陰陽師ファンの方々はご存知でしたでしょうか。少年陰陽師の公式Webサイトには、書き下ろしの短編が幾つかアップされています。
それから角川ビーンズ文庫の公式サイトでも、概要紹介は変わらないです。
今回のファクツ
さてメモ魔力で、さっそく私のアンテナに引っかかった事柄をリスト化します。
まずは厳霊編の第三巻です。
- 穢れを打ち祓うのは陰陽師の役目
- そう、お前でなければ止められない。
- 木枯を止めて、たくさんの命を背負って、ほかの誰にもできない事を為す… 残る寿命と、引き換えに
- それはお前が、安倍晴明の孫だから
- 晴明の孫と、自分だけが呼ばれていたな、と。
- 運命は変えられる。でも宿命は変えられない。それがこの世の理だ。理から外れれば、ひずみが生じる。
- -さあ黄泉の鬼どもよ。我らが主の御為に、目障りな人間たちを殺すのだ!
そして2019年8月12日時点で最新刊の、厳霊編の第四巻です。
- 不安と恐れに囚われた、仕えびとたちの心である。
- 人の心が、自らに禍を招くのだ。
- 十二神将を従える希代の陰陽師。
- 龍脈が荒れている。
- 内親王脩子の魂蟲を探しだし、取り戻して宿体に還すのだ。
- 安倍晴明は、老いた。
- いずこからか、この都に。黄泉の風が、吹いてくる。
- おどみの、あらか
- もしこの都に満ちた陰気を祓えたとしても、穢れの雨がやまなければ元の木阿弥だ。
- 神代に放たれたのろいの具現なのだ。
- 見るがいい、あの男は魂蟲どもを我が大神の元へ…..
- 成親の向かう先に、あの大磐の影があった。
- だから、完全に壊れる前にやらなければならないことがある。成親は、魂蟲を送り返してからその路を壊すつもりだった。
- 穢れの雨も、膠の邪念も、人界を黄泉と同じ陰気の世界に仕立て上げ、扉を完全に開くための策のひとつに過ぎないのである。
- 件の予言という呪。
- 八雷神
- 電灼光華
- 神祓衆の氏神である天満大自在天と、菅生の郷の守り神たる小野時守神は、未だ近くに在る。
- 柊子の放った最後の炎が、意図せず結界を壊して異界につながる穴を解き放ってしまった。
- 九条の屋敷跡
- たのむぞ
そして最後は、新刊予告です。
- 都で、伊勢で、播磨で….. 命を賭した戦いの行方は?
- 明かされた「玉依姫」を狙う戦慄の理由とは?
- さらに黄泉へ向かった昌浩が出会ったのは、時を同じくして冥官の命で動き出した、あの男だった!
標題
さてMikanお嬢様の日記を作成した時と同じく、前述のファクツから気になるキーワードを標題(タイトル)として抽出します。
まずは厳霊編の第三巻です。
- 陰陽師の役目
- 誰にもできない事
- 残る寿命
- 安倍晴明の孫
- 我らが主
そしてお次は、厳霊編の第四巻です。
- 人の心
- 穢れの雨
- 神代
- 我が大神
- 大磐
- 扉を完全に開く
- 八雷神
- 九条の屋敷跡
- たのむぞ
そして最後は、新刊予告です。
- 都
- 伊勢
- 播磨
- 戦慄の理由
- 黄泉へ向かった昌浩
話を簡潔にまとめるならば、もっと標題は絞った方が良いでしょう。今回は抽象化を導き出すための標題作成なので、これで良しとします。
抽象化
で、最も大切な「抽象化」のお時間です。
まず物語が一件落着するのは、預言から明らかです。「ほかの誰にもできない事を為す」のですから。
Mikanお嬢様にお伝えしたところ、「それはもう分かっている!」とお叱り頂きました。
では「だから何」という軸で抽象化を試みると、次のような項目がリストアップされます。
- 相手の狙いは大神の復活
- 伊勢で地脈を鎮める
- 播磨から黄泉へ向かう
- 黄泉に行くには近い存在
- 戦慄の理由
ここでキーパーソンとして、大神と玉依姫が出て来ます。玉依姫は、「天地開闢の直後に現われた世界そのものであるという原始の神・天御中主神に仕える巫女」なのだそうです。
二人とも女性ですね。そして大神も原始の神です。大神からすると天御中主神には、思うところがあるかもしれません。
そこで八雷神が人間の体に乗り移っていることを考えると、転用欄に記入するのが適当だと思うのですが、「大神は斎(玉依姫)の体に乗り移るという計画なのでは?」という疑問が生じて来ます。
伊勢で地脈自体は静まるような気がします。
しかし播磨へ赴いてから、黄泉に向かう訳です。黄泉って、たしか陰陽師でも相当辛いところですよね?
そして、預言の「ほかの誰にもできない事を為す」とあります。まさに寿命が尽きて、なおかつ天狐の力を持つ安倍昌浩に格好の舞台でしょうか。これは希代の大陰陽師である安倍晴明にも難しそうですね。
播磨でボロボロになって、最終決戦地の黄泉へ向かうと考えると、榎岦斎(えのき りゅうさい)が登場するのが分かるような気がして来ます。
まとめ(選択枝)
さてこうやってみると、何となくストーリー展開が分かって来ました。
ただし「まじなう柱に忍び侘べ」というのが、今一つ分かりません。伊勢と播磨に重要な柱が存在すると記憶しているのですが、これはもしかすると播磨の方でしょうか。
誰かが命懸けで何かをして、そのことを忍ぶということでしょうか。
それから話の展開は大体分かっていますが、読者が最も気になるのは主人公(安倍昌浩)がどうなるかでしょうか。
結局は幾つかの選択肢の中から一つを選ぶことになると思いますが、さすがにこれは著者がヒントを下さらないので分かりません。
また祖父の安倍晴明から何かを譲り受けて延命が可能になるという隠し玉もあるかもしれませんし、10月1日の最新刊発売はMikanお嬢様に限らず、私にとっても気になるところです。
今回は大体こんなところでしょうか。
「サマリは最終決戦して、xxxとなる」というところでしょうか。これ以上、舞台が広がることも無さそうですし。
それでは、また。