こんにちは、四葉静です。
亡くなった父の四十九日が終わりました。
今回は弟を何度もブチ切れさせてしまい、自分の至らない部分が、改めて浮き彫りになった3か月でした。
もちろん至らない部分に関しては当然ですが、前田裕二さんの「メモの魔力」などを使って、少しでも改善するように努力中です。
それにしても私のような粗忽者には、人間関係というのは本当に難しいです。よくまあ結婚して、子供まで存在しているものだと同期入社のメンツからは驚かれています。
もちろん弟だけでなく、実は数年前は奥さんがブチ切れて実家へ帰ることが毎年恒例イベントでした。
今回は同じような目に遭って困っている方々に対して、そんな私がどうやって仲直りして貰っているのか、その方法を紹介させて頂きたいと思います。
どうして分かんないの? もういい!
このような言葉を言われたことがあるのは、私だけでは無いでしょう。
言われた方としては心外です。
矛盾したり、訳の分からないことを言われて、それに対して返答すると、「どうして分かんないの? もういい!」ですから。
ある年の奥さんの場合は、急に黙ったかと思うと、そのまま家を出て実家へ帰っていたということもありました。
もちろん子供は自宅に残したままです。
子供も心得たもので、「パパ、またやったのね。早く仲直りしてよね。」と、冷静沈着なコメントをします。毎年恒例行事と化しているので、慣れ切っています。
経験の浅い時は取りつく島もない状況に、ひたすら途方に暮れるばかりでした。
「悪いのは静、お前だ」
こういう時に実家に子供を連れて避難したりすると、やぶへびになります。
このような時の父は開口一番、「悪いのは静、おまえだ!」と言いました。こちらとしては訳の分からない状況に耐えているのに、どうして第三者がこのような干渉をして来るのだと文句まで言いたい心境でした。
しかし、今になってみると、亡き父が言いたかったことが分かります。彼は何が正しいとか、正しくないと判じるつもりは無かったのです。
実はこれは、たしかに私が悪いのです。
なぜなら問題点は、「私が奥さんや弟の言いたいことが把握できていない」ということなのですから。
(ちなみに私の場合は、「ああいえばこういう」という欠点も持ち合わせています。最悪ですね)
人間というのは考え方も違えば、価値観も異なります。それをお互いに相違点を見出して、その間の溝を埋めようとします。
そういった努力を怠っている時点で、「悪いのは静、おまえだ!」なのです。
速攻で謝罪する方法
歳を取ってくると、このあたりの構図が分かって来ます。それでまずは、ひたすら謝ることになります。
しかし悩ましいのは、ここからです。ともかく謝るしかないのですが、相手の怒りは収まりません。
「何も分かっていないのに、ただ謝るって一体どうして?!」と、逆に怒りを煽るばかりになることもあります。
しかしこの時点では交渉テーブルはひっくり返っているので、議論は禁物です。ともかく精一杯の誠意をもって謝って、まずは一時撤退します。
で、まずは第一段階として悪気がないことを理解して貰います。そして重要なのは、ここからです。
第二段階として、義理母に連絡を取り、失態をしでかしたことを素直に報告します。そして義理母にも心配や迷惑をおかけしていることを詫びます。
弟の場合には、もう一人の弟に詫びました。
つまり韓国と日本が紛争状態になったら、米国に仲介を求めるようなものです。人でも国でも、第三者からの意見は受け入れやすいです。
ブチ切れる側にしても、怒りたくて怒っている訳ではありません。
冷静に戻ると、「全く理解できなかった相手に少し言い過ぎたかな」と思ってくれています。そこでようやく、両国の関係は修復に向けて動き出すことになります。
ちなみにこの時点では、奥さんや弟にとっての私は、この人形のような存在でしょうか。まあ「言っても何も理解しない存在」なので、怒りはとけても「困ったヤツ」といった感じになっているかと思います。
不満は出来ることから吸収する
そう、相手の立場に立って考えてしましょう。
たとえば奥さんは、ともかく子供のパンツが足りないので「とりあえずパンツを投げ込んで洗濯機を動かそう」と行動しました。
それに対して私は、「パンツだけでは無くてシャツや靴下も含めて大局的に動いた方が良い」と言いやがるのです。
そんな余裕がないから「ともかくパンツ」なのに、まるで分かっていません。
この辺は、特に理系的な考えをする者ほど辛いかもしれません。自分が持っているロジックとは別なロジックが存在するのです。まずはそれを “感じ取る” ことが大切です。
“親しき中にも礼儀あり” という諺もありますが、親しいからこそ、いっそう相手は自分のことを分かってくれると期待します。
その空気を読もうとしなかったら、それは当然トラブル発生という事態へ向かってしまうでしょう。
むしろ親しい関係だからこそ、空気を肌で感じ取るように努めることが大切なのです。
もちろん一度に奥さんや弟が期待できるような存在にはなれません。そんなことが出来れば、そもそも事前のイエローカードが出た時点で気付けています。
レッドカード一発での退場ではありません。ブチ切られた私たちとしては、その面に問題があったことを認めることが大切です。
そして少しずつでも、改善して行こうという意欲を、出来るだけ具体的アクションまで含めて見せるように努力するのです。
そして仲裁してくれる義理母や弟には、この点が欠けていて猛省していることを伝えることが大切です。
感謝の意を込めた御礼を
そう、私たちは仲裁者には、感謝しても感謝しきれません。
亡き親父さんは、私が立ち直るキッカケは与えてくれました。しかしさすがに、奥さんとの間は仲裁できません。
それに仲裁者は、両者の関係を心配するからこそ仲裁に乗り出してくれます。このようなことをやってくれる存在にも、感謝の意を示すことは大切です。
またブチ切れてしまった奥さんや弟にも、たとえささやかなかものや言葉であっても、感謝の意を示すことが大切ですね。(人間なら、誰でもそう思いますよね?)
まとめ(皆に感謝)
つまり私たちは、皆に感謝した方が良いのです。
少なくとも私は「空気読めないヤロー」で、トラブルメーカーです。こういうヤツを相手にしてくれるなんて、それだけでも大感謝すべきだと思っています。
本当に、奥さんや親兄弟といった身近な存在はありがたいものです。
今日の四十九日では叔母から、「自分が一家の主という責任感が出て来ているでしょう」と喝破されました。その通りです。
今回は相手の言うことに耳を傾けなかったというだけでなく、長男として気負っていたという面は否定できません。
弟はブチ切れて、「全てボクに任せてくれれば良いんだ!」と言いました。これってブチ切れているものの、無理に親父の代わりに家族を纏めようと気負わなくて良いと言ってくれたようなものです。
正直、おかげで肩に入っていた力が抜けて、いつもの自然体に戻ったように思います。
また私には子供もいます。今は無理でも、そのうち奥さんとの間を取り持ってくれることになると期待しています。
もし彼女にブチ切れられてしまったような場合には、共通の知人に頼ることも出来るでしょう。
そういうことが出来るように、皆に感謝して、これからもやって行きたいものです。
そんな訳で、親父さんの四十九日は終わりました。
それでは、また。