文具

Bicの四色ボールペン(油性)を試しに使ってみたら大変に快適だった件

こんにちは、ヒツジ執事です。

いちおう宮仕え(会社員)の身であるヒツジ執事は、たまには会議へ出席せざるを得ません。

ただし先日の会議は筆記具を1本しか持参できない状況であり、日頃は3色(黒/青、赤、緑)を使い分けている身には大変辛かったです。

そこでいざという時のために、今まで敬遠していた四色ボールペン(Bic製)を購入することにしました。今回はその使い勝手を報告させて頂きたいと思います。

ちなみにどうしてBic製の油性ボールペンを選択したのかというと、病院で看護師さんからお借りしたBic製のオレンジ四色ボールペンが、大変に書きやすくて感動したからです。

今までは高級ボールペンと呼ばれるモンブランだとかカランダッシュのリフィル(替え芯)を試して来ました。Big油性ボールペンは、それらと全く遜色ない書き心地でした。世界中に普及している歴史も長いボールペンだそうでして、今回はそのあたりも紹介させて頂きたいと思っています。

Bicのボールペンとは

今回は病院でお目にかかりましたが、画像を見て思い出した方もいらっしゃるかもしれません。私が購入したBig油性ボールペン Proには、次のような紹介分が掲載されていました。

ビックのロングセラー商品。1970年代の発売より、フレンチテイストの変わらないデザインで世界中の人に愛されている。
黒ボディがクールな印象とインパクトを与えつつ、中央のオレンジのリングパーツがアクセントとなり上品な雰囲気を演出。
【 BICの歩み 】
■使い切りボールペンの先駆者ビック
1945年、マルセル・ビックはエドゥワール・ビュッファールとともに筆記具会社、BICをフランスに設立、共同経営をスタートさせる。
1888年にアメリカにてジョン=J.ルードによって発明されたボールペンは、ハンガリー人ラディスラス・ピロに引き継がれた。ボールペンに多大な可能性を予見したビックは、ピロの特許を買い取り、改良を続け、世界初の使い切りボールペン【ビック・クリスタル】を発売。“信頼できるボールペンを低価格で”キャッチフレーズに急速にビックブランドが浸透。
その後、1961年には今日でもロングセラーであるボールペン【ビック・オレンジ】が登場。1970年には多色ボールペンが誕生。

病院で渡されたのは、大切にだけれども、相当使い込まれたボールペンでした。まさかとは思いますが、私が生まれる以前に製造された1961年ものかもしれません。

なお1945年というと、第二次世界大戦の終了した年です。世界大戦という戦争を通じて、または世界大戦後の技術者復活によって、筆記具は大きく進歩しました。ノック式の筆記具が考案されたのも、この時期です。

筆記具の王と呼ばれるモンブランのマイスター・シュテュック149万年筆もこの時期に登場しました。それと同じくらいの歴史を持つ訳で、Bicの四色ボールペンも “ザ・筆記具” と呼んでも良いかもしれません。

今回紹介する四色ボールペンは公式サイトを見ると、商品名が「4色ボールペン」のようです。

これはスゴイことなのかもしれません。何しろ商品名称は商標などが関係するので、私の会社では新商品の名称は厳重な審査制度が存在します。勘弁してくれと嘆きたい程の厳しさです。

それほど苦労する商品名称が、「4色ボールペン」です。これは一番最初に独占的に登場したような製品しか、利用できない特権です。本当に歴史ある商品だということが察せられます。

またデザインも特徴的です。後端の後ろにリングが存在するので、紐で首から掛けることも可能です。病院で使用されていたのも、納得できます。

太さも絶妙です。モンブランのマイスター・シュテュックほどシックリという訳には行きませんが、軸径11mmをキープしています。小柄な女性や子供にも使いやすいサイズです。

このようにシンプルだけれども実用性は非常に高く、未だに使われ続けているというのも「なるほど」と納得させられます。

Bic Proは1.0mm

今回購入したのは、冒頭画像のようにブラック(黒)一色の油性ボールペンです。いろいろな場所で使うことを想定した上の、結論です。

手に持った感覚は、悪くありません。私は太軸は苦手ですけれども、これならば何とか行けそうです。また油性ボールペンで1.0mmというのは標準的な太さで、サインなどには十分使えます。

そして何より、使い始めて10秒程度で、病院で拝借したのと同じ書き心地になりました。モンブランのジャイアントリフィール(替え芯)のように、スラスラと書けます。「さすがはBic」と言ったところでしょうか。

あちこちのWebサイトで、高く評価されているのも十分納得できる書き心地です。

ただしこのようなデザインのボールペンとして、私はモンブランのマイスターシュテュックに長く世話になっています。単純な黒では、同系色のボールペンばかりで面白くありません。

そこで今回は、たまたま楽天で見かけたスヌーピー・シリーズの “Bicコラボアイテム四色ボールペンPro” を購入することにしました。

ちなみにBic 4色ボールペンProの黒軸は、他にも限定版が存在します。私はMikanお嬢様のために、ロフトのネットショップで「すみっコぐらし」を購入しました。

そういえば「すみっコぐらし」限定版シリーズでは、「メモの魔力」の前田裕二 “波乱万丈社長” やスーパー秘書さんが使用しているジェットストリーム多機能ペンも存在します。

Mikanお嬢様は「オバケ」というキャラだそうなので、今回は青色ボールペンも注文してみました。

ペン先は加工が必要

さて肝心の書き心地は抜群なのですが、Bic 4色ボールペンProを使いものになるようにするため、幾つかの工夫が必要でした。

最も重要なのが、リフィル(替え芯)の先を5mm角程度のセロテープで巻くことでした。

これはリフィル(替え芯)とボディ(軸)の軸穴に差が存在するため、どうもグラつくような感じがするのです。細かいことに拘る私には、この点は “要改善ポイント” でした。

ちなみにこれは、高級ボールペンでも良くあることです。細いプラスチック芯なので替え芯交換も頻繁に生じそうですが、特に問題となることは無いかと思います。

ノックはコツが必要

これは何人かの方もコメントなさっていますが、ノック部分の突起部分が小さいです。このためにスリムなボールペンといった印象が維持されるのですが、「ノックするのが難しい」という課題が発生します。

しかし実はこれ、実はノックするのは難しくありません。コツを覚えれば、簡単にノックできるようになります。

そのコツとは、「ノック部分を軸方向に軽く押しながらノックする」です。押すと摩擦などでの抵抗が生じないかと心配になってしまいますが、Bicの場合は押した方が良いのです。

なお押しながらノックしていたのが影響したのか分かりませんが、現在の私は普通にノックして使っています。Bicボールペンに慣れただけという可能性は否定できませんが、しばらく使っているうちにノック部分が滑らかに動くようになったと考えるのが良さそうです。

理想は数本の使い分け

さてそういう訳で、めでたく「1本で全てをこなせる」ボールペンが誕生しました。けっこう気に入っています。明治大学教授の斉藤孝先生のように、カバンの中に数本入れて持ち歩くことになるかと思います。

しかし残念ですが、これだけで過ごすことはなさそうです。

やっぱりアウロラのオプティマやファーバーカステルのイントゥイションの方が書き心地は良いです。ペン先も細くなっているので、書いていると意識が研ぎ澄まされてくるような気がします。

そういう意味では長時間のデスクワークでは、今まで通りに黒色、青色、緑色、赤色の替え芯(リフィル)を装着した単色ボールペンを、そのまま使い続けることになるかと思います。

まとめ(知らぬが仏)

それにしてもBicの四色ボールペン(油性)を試しに使ってみたら、本当に快適でした。私のようにペン先の太さがメンタルへ影響するような者でなければ、これ一本で十分にやって行けるかと思います。

もし高級ボールペンに手を出す前にBicボールペンの存在を知っていたら、おそらくBicの4色ボールペンだけでシアワセに仕事していたような気がします。

「知らぬが仏」とは、よく言ったものだと感心します。「もう少し早く出会っていたら」と、残念でなりません。

それでは今回は、この辺で。

では。