雑記

今まで「読まれた文章」はどんな内容だったかを振り返る

ぱくそた素材

本サイトのテーマは「湘南文庫」であって、記事の作成方法から出版方法をメインに扱う予定です。

(そのため作家としての日記は、別サイトに分割している訳です)

さてところで本日も記事を作成した別ブログは2005年9月開設なので、もう15年も書き続けている訳になります。

そこで今回は、今までどんな記事が読まれたのかを振り返ってみたいと思います。

(すいません、当社の企業秘密に触れない範囲になります)


文体について

意外に思われるかもしれませんけど、最も大切なのは文体だったりします。これは会社でも同じです。

「基本的に40文字-80文字程度の短い文で、点「読点」は一回のみ」と指導された人が多いかと思います。まさにその通りです。シンプル・イズ・ベストです。

それからメールやブログを書く場合は、2文くらいで段落を区切ります。だから一段落が、80-160文字程度になります。

学術論文では短い文で、段落が長いです。たしかに複雑な内容を慎重に吟味するのには、一つのことを丁寧に説明する必要があります。だから長くなります。

しかしビジネスの場合では業務効率の観点から、必要最低限の情報伝達に留めます。忙しい現代人のコミュニケショーンは、このスタイルが普及しています。

と、いうか、多くの日本企業では「パワーポイント病」が蔓延しています。綺麗な図と、簡潔な文字列の集合体です。

すでに情報伝達する媒体ではなくて、ある意味で芸術品に近くなっています。長い文章をつらつらと書くのは、もはや一部の高齢者に限定されます。

しかし振り返ってみると、2005年にAmazonへ書き込んだレビューは、「長い文章」で「長い一段落」というスタイルでした。たまたま自分のコメントとは思わずに見かけて、目がクラクラとしました。

これは著名ブロガーのヒトデさんもオススメする文体で、本当に時代は変わったと言えるでしょうか。

それから文章は「である調」と「ですます調」のどちらかに統一するのが良いですけど、私の場合は「である調」から始めって、今では「ですます調」に変わっています。

ここら辺は紙媒体ではなくて、コミュニケーションツールを使うためかもしれません。どちらが良いかは、Twitterのような場所で体感して決めるのが良さそうに思えます。


内容について

さて次に重要なのは内容です。ちなみに最近ではAIが進歩して、人間と区別できない文章を書けるようになっているとのことです。

ちなみにIBMでもWatsonが “Debatable” な段階まで進歩しているそうです。そのうち文体はAIが添削してくれるようになるかもしれません。

(今は可能といっても、コストパフォーマンスで見合わないですけど)

アクセスの多い記事は、他人が真似しようとすることも多いです。相手も頑張っていますから、文体で差をつけるのは難しいです。

と、いうか、こちらの問題点を修正するのだから、文体では複製物の方が品質良いです。だから他人に真似が出来ないような内容を書く必要があります。

記事には幾つかの分類があって、Web新聞などに目を通すと3つくらいに分類できそうです。

  • 情報伝達
  • 日記
  • 主張

ビジネスマンであれば、ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)に置き換えても良いでしょう。この中で最も読まれるのが「情報伝達」記事、すなわち「報告」です。

具体的にトライしてみて、その結果を報告するのです。当記事も報告記事だと言えるでしょう。私の場合、ちょっとした節約術の紹介が、今のところ収益の大半を占めています。

もう2年以上も、Google検索で1位や2位を独占しています。申し訳ないですけど、具体的な節約内容は言えません。誰もが実現できる内容なので、真似をされてしまいます。

と、いうか、私の記事をYoutube動画にしている方もいらっしゃいました。この内容を決めるのは、まだ当分は人間にしか出来ないでしょう。

ちなみに当ブログの「うなけん」も日記よりは情報伝達を目指しています。なんでコチラは公開できるかというと、そもそも当ブログでリンク貼っているし、さすがにこんな飛んでもない散財をする人は、滅多にいないからです。

牧瀬里穂のクリスマスCMを熱く紹介するnote記事が評判になったこともありますし、この「内容」が今後の勝負ポイントとなって行くかと思います。


構成について

忘れてはならないのが「構成」です。人間の脳は、一度に複数のデータは処理できません。

だから構成をハッキリとさせて、順を追って説明する必要があります。ただし起承転結だとか、三段論法だとか、いろいろなパターンが存在します。

選択を間違えると、悲惨なことになりかねません。暗闇で死闘を繰り広げた相手が弟だったといった話は、最初に相手が弟であると種明かししてしまうと、面白みが無くなってしまいます。

また欧米人は物事を主張するのに「3つ理由がある」という話の進め方を好みますけれども、人間は三つも覚えることさえ一苦労です。

ここら辺に関しては、今から50年前に書かれたPyramid Principleという本が鉄板となっています。世界中のコンサルタントが一度は読む本なので、機会があったら読んでみることをオススメしたいです。

ちなみに私はロジカル・シンキングというビジネス講座を満点でクリアしましたけど、指導教官から「思考過程がシリアルであって、説明が流れるようにシンプルである」と評価?されました。

当時は珍しいヤツと評価されましたけど、最近はむしろ一つ一つ疑問を潰していく私みたいな説明スタイルが流行しているらしいです。

そうそう、それから必要に応じて図表を使うのも良いです。複雑な構成をスッキリとさせるのに役立つこともあります。

それから構成からは若干外れますけれども、内容に沿った絵を入れるのも良いです。私の昔の上司は、「Word文書の場合は必ず真ん中あたりに図表か何かを入れよう」と指導してくれました。人間の脳の働きを助けるという面では、一理あるような気もします。

ともかく大切なのは、聞き手に明確に分かって貰うことです。その気持ちがあれば、自然と状況に応じた最適なスタイルになっていくかと思います。


まとめ

以上が大枠ですけれども、私がブログなどを書いて読まれた記事と、それらの特徴になります。

時代や読み手に応じて、細かいところは微妙に変わって行きますね。

ただし繰り返しになりますけれども、大切なのは自分が言いたいことをハッキリとさせて、それを相手にとって有益に伝えられるように努力することです。

それさえ念頭において試行錯誤していれば、おのずと自分のスタイルというのも出来上がって来るでしょう。

そういう訳(どういう訳?)で、この記事が少しでもお役に立つことがあれば幸いです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:よつばせい