こんにちは、四葉静です。
良い歳をしたオジサマであるにも関わらず、TV放映中の”ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風” というアニメで夜更かし&寝不足という状況です。
どうしてそんなに観てしまうのか自分でも不思議でしたが、少しだけ分かった部分があるような気がしました。
なぜブログを再開したのかという意味からも興味深かったので、今回はそこら辺を漫談させて頂きたいと思います。
昔はピンと来なかった “黄金の風”
どういう訳か私は、マンガの “ジョジョの奇妙な冒険” を “黄金の風” シリーズまで読んでいます。何となく湘南台の総合図書館あたりで読んだのかと思います。
正直言って私の最も好みだったのは、スタープラチナというスタンド(守護霊のようなもので「幽波紋」ともいう)の登場する “ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース” シリーズでした。空条承太郎と彼のスタンドは力強く、私とは対称的な存在のように思えたからでしょう。
つまり良くあることですが、マンガの主人公に憧れていた訳です。でもそれがキッカケで「自らを鍛えたい」とか、「正しく生きたい」と感じて思案&行動するならば、何も悪いこととは言えないかと思います。
ところでこの「憧れ」に少々影響され過ぎてしまったのか、若い頃にはモンブランのダイヤモンド入りスターウォーカー・プラチナラインというボールペンまで購入してしまいました。実はこのスターウォーカーは、今でも私のお気に入りの筆記具です。
さて “スターダストクルセイダース” には大いに憧れる一方で “黄金の風” は今一つでした。”世界の平和” をかけた前シリーズまでとは程遠いスケールの小ささで、本シリーズはマフィアと周辺世界だけに影響範囲が限定されています。
おまけに主人公のジョルノ・ジョバァーナは陽気な性格でも直球一本勝負な性格ではなく、何を考えているのか今一つ良く分かりませんでした。(そもそも前作以上に、チームメンバーの皆が力を合わせて戦うといった感じの話でしたし)
- ウキペディア:黄金の風
主人公が所属するマフィアの小チーム・リーダーであるブチャラティという若者の正義感には惹かれましたが、その程度の興味で終わっていました。
実は含蓄のある内容
しかし改めてアニメを観る機会があったのですが、今度は思わず引きずり込まれて行きました。これは暫く前に父が倒れたことなども、気づかないうちに影響しているのかもしれません。
本当にこの数か月は、「人の命とは、本当に脆くて儚い」を痛感させることが、世間でも自分の周囲でも起こりました。そして一方で、人は多くの人々が協力しあって生きているだとも痛感しました。
そしてたしかにマフィアの内部抗争に関する話なのでスケールは小さいですが、逆に「人間とはどのような存在なのか」とか、「人が生きる意味は何か」といったことを、ストレートに問いかけて来ます。若者に人気が高いのも、なるほどその通りだと思うようにもなりました。
リーダーのブチャラティは、マフィアに所属しているものの、そのマフィアが人々を不幸にする部分を快く思っていません。だから主人公のジョルノ・ジョバーナと出会った時に、彼に共鳴してマフィアのボスを妥当しようと考え直します。
彼のチーム・メンバーも印象的です。彼らの性格や能力はさておき、リーダーのブチャラティの考え方を支持し、彼のためには命を投げ出す潔さがあります。
ブチャラティも信念の人です。彼は我が身可愛さにマフィアの指示に従っていた自分を、「生きていなかった」と表現します。
最初にマンガで読んだ時には、「いかにも少年マンガに良くある、正義をふりかざす話だなあ」という印象でした。しかし当時は読み飛ばして気付かなかったのですが、ブチャラティは散々悩んで迷った挙句に組織へ従い、その後でジョルノ・ジョバーナの決意に打たれて転向するのです。
そして先週放映された、あっさりとナンチャラがやられる場面は象徴的でした。私の父も、あっけなく急性脳硬膜下血腫にやられました。繰り返しになりますが、本当に人の命はもろくてはかないと痛感させられました。
だからこそ、限られた人生で何をするのかが重要となるのかもしれません。
実は作者の荒木飛呂彦氏は、1960年生まれだそうです。いろいろなことを経験した後に “ジョジョの奇妙な冒険” を執筆し、それも長期連載なので、彼の人生経験も豊富になって行ったことでしょう。
- ウキペディア:荒木飛呂彦
最後はブチャラティが自らを犠牲にして主人公のためにチャンスを作りますが、その時の会話も印象的です。「オレの心は生き返った」、「みんなによろしくと言っておいてくれ」、「幸福とはこういうことを言うのだ… これでいい」といったセリフなど、思わず「なるほど」と唸ってしまいます。
- ジョジョ名場面:50選
最初はどうやってジョルノ・ジョバーナが “ゴールド・エクスペリエンス レクイエム” になったか気になってネットで調べてしまいましたが、もうそういうことは気にならなくなってしまいました。
それよりも今はブチャラティがどれだけの人に愛され、どれだけの人を愛したかとか、彼の行為は人々にどのような影響を与えたのかといった方が、よほど興味があります。
たとえ安楽に生きることが出来なくても、それよりも価値のある人生があるというのも、この歳になってみると納得できます。
実はなんだか “黄金の風” の影響により、Yシャツの胸ポケットに常備しているモンブランのマイスター・シュテュックを、”ゴールド・エクスペリエンス レクイエム” 名付けようとしている自分が存在していたりします。
(基本的に私はシルバー(プラチナ)が好きでしたが、意外にもゴールドの方が目立たずに良いことも分かって来ましたし)
ブログを書く私の人生
先日 “Web軍師” さんという方が、ツイートをしました。
結論からいうと、ブログやアフィリエイトで稼いでいる人は作業単価の高い仕事をしているだけで、Webサイトを運営することで仕事力が上がっているのではないという話です。これは自分でブログを運営していても、全くその通りだと思っています。
その一方で、”Web軍師” さんは “ヒトデ” さんと興味深い相互インタビューを実施しています。
- 「今日はヒトデ祭りだぞ!」のヒトデさんと相互インタビュー企画をやってみた
簡単に言えば、二人とも「お金が儲からなくても文章を書いてきた側」なのだそうです。私も2000年頃にインターネット常時接続が普及した頃というか、その前からパソコン通信でフォーラム参加とかして来ました。当時はブログでお金が儲かるなど、夢のような話でした。
で、あらためて、「今の私は何のためにブログを運営しているのだろう」という話になります。もちろん家族を養うためであるのは言うまでもありません。
しかし私も元々は、お金が儲からなくても文章を書いて来た過去を持っています。そしてどこまで出来るかは分かりませんが、ブログを運営することを通じて、多少なりとも人々の役に立ちたいと思っています。
小さい頃から、私はおしゃべりでした。これは自分を認めて欲しいと思っているからで、そのためには人の役に立って認めて貰うことが必要です。おそらくこれが私の原点なのでしょう。(と、思いたいです)
こうやって見ると “ジョジョの奇妙な冒険” が、多くの若者に多大な影響を与えているのが改めて良く分かるような気がして来ます。
ブログを書くということも、人々の役に立ちたいと願っている部分があるという意味では、 “ジョジョの奇妙な冒険” を執筆するのと似たような部分があるのかもしれません。
最後に少しだけ紹介おきたいのは、義父の筆記具コレクションです。
義父は高校教師(漢文)だったせいか、万年筆やボールペンを数多く遺してくれました。この四色ボールペンなどは、「メモの魔力」や「頭の良さはノートで決まる」といった書籍の実践で使えそうです。
“ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風” でも言われていましたが、その人の精神のあり方や、遺していったものは人々に引き継がれて行きます。彼に父と同じように、ブログという表現手段を提供出来なかったのが残念です。
そして父に関してはブログを閉鎖(もしくは新たにブログ開設してデータ移行)せざるを得ませんが、これは大変に残念なことです。自分のブログを更新することは重要ですが、こういった遺産の継承もやっておきたいと思います。
少なくとも私の子供には、出来るだけの彼らの使ったものや精神といったものは継承して行きたいという心境です。
まとめ(ともかくあがいてみる)
さて “ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風” も印象的ですが、その前に放映されていた “文豪ストレイドッグス” も印象的です。良い歳して恥ずかしい限りですが、私など「まだまだ」です。
ともかくまずはブログを再開しましたが、書いてみたいこと、考えてみたいことは山ほどあります。
そういう観点からも、”黄金の風” は実に興味深いシリーズへと変わりました。
本日もブログ執筆で夜更かししてしまいましたが、ともかく私も少しでも人の役に立てるようになってみたいです。
そういう訳で、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
それでは、また。