こんにちは、四葉静です。
前田裕二さんの「メモの魔力」という本が大ヒット中です。
これは今まで知られているノート術(思考術)を初心者向けにアレンジしたとも言え、小学生のMikanお嬢様も訓練中です。
ただし彼が利用しているのはモレスキンのノートで、初心者は驚いてしまうようなお値段です。
2019年8月5日に紀伊国屋書店の新宿店で “前田裕二氏オリジナル” が先行販売されていましたが、なんと税抜きで3,500円でした。
とはいえブランド品という面もありますが、たしかにモレスキンは使っていると快適だし、気持ちが引き締まります。
しかし普通の人、特にこれからノートを使ってみようという方の場合には、購入をためらってしまうかもしれません。
そこで今回は本当にモレスキンを使う必要があるのか、その効果を解説をさせて頂きたいと思います。
ちなみに結論は身も蓋もありませんが、「その人の環境次第なので、まずはお試しに一冊試してみる」です。
それから前田裕二さんのモレスキン環境に興味ある方向けにコメントしておくと、彼がWebインタビューや本で紹介しているのはXL(エクストラ・ラージ)サイズです。大体、普通のB5版サイズ大学ノートの大きさです。
そして “前田裕二氏オリジナル版” や、最近のTV番組に持参しているのはラージサイズ版です。これはA5版を少し小さくしたサイズです。
[2019年8月13日追記] モレスキンのカバー(外側)とコクヨの方眼ノート(内側)を合体させるとか、コクヨのカバーと方眼ノートを組み合わせて利用する方法を編み出しました。(下記記事を御参照)
彼と同じノートを使う必要はあるのか
さて結論から言うと、特に使わなくても相当な効果を期待できます。最も重要なのは、「何に書くか」ではなくて、「何を書くか」ですから。
なおビジネスマンでシステム手帳や能率手帳を使って来たような方ならばともかく、今まで大学ノート(例えばKOKUYOのCampusノート)を使い慣れて来た人だと、前田裕二さんがリツイートなさっていたTwitterコメントのような反応になるかと思います。
「前田裕二さんのメモ帳は多分これとツイートしている方を発見。やっぱり高価な物だった。私には手が出ないよ。私は私なりのメモ帳を探そう。早く自己分析がしたい今日この頃。」
モレスキンのノートは最近でこそダイアリー(スケジュール帳)が登場していますが、基本的には「単なるノート」です。無地、方眼、罫線タイプが存在し、どれを利用しても「メモの魔力」の効果を期待できます。
我が家のMikanお嬢様の場合、B5サイズのKOKUYO製Campusノートを利用しています。まだ小学生なのでメモ取りに慣れておらず、このサイズが丁度良いとのことです。
それではモレスキンのノートを使う必要は全くないかというと、そんなことはありません。私の元上司の部長は、ポケットサイズ版のモレスキンのノートを使用していました。
また映画ダヴィンチ・コードでも、主演のトム・ハンクス(ロバート・ラングドン教授役)はポケットサイズ版のモレスキンを利用していました。
つまりモレスキンのノートというのは1990年代にオリジナルを参考に開発された商品ですが、「モレスキン」というブランドが確立しています。また高価な分だけ、それなりに工夫して作り込まれています。
そのようなノートを使うということは、それなりに気持ちが引き締まります。使い勝手も良いです。そういう意味では、予算が十分にあるならば、まずは実際に試してみると良いでしょう。
「百聞は一見にしかず」です。
ただし人前で使うのは、それなりに覚悟が必要かもしれません。前田裕二さんや私の元上司は、社外の方と打ち合わせする相手を前にして大学ノートを使っていては、ちょっと社会常識を疑われるような立場にありました。
あなたがモレスキンのノートを使っていると、そういう立場の者だとか、そういう立場を目指しているのだとか思われてしまう可能性もゼロではありません。
ちなみにモレスキンのノートは、特にアカデミック方面で人気があります。これは研究畑はアイディア勝負というところもあり、「いつでもどこでも」ノートを取ることが出来ると嬉しいです。
そういう者に取って、モレスキンのハードカバーは大変に助かります。私はシステム手帳からモレスキンのノートに移行したクチですが、「立ちながらメモが取れる」が最大の理由でした。
スーパー秘書さんの場合
ところで前田裕二さんはTVなどを拝見すると、モレスキンのXLサイズ(エクストラ・ラージ)かLサイズ(ラージ)を利用しているようです。私たちも同じようなサイズを利用するのが良いのでしょうか?
これは本当に、「その人によりけり」となります。例えば私の場合、仕事用、研究用、日常用と3冊を使っているので、全てをLサイズにすると、カバンが重くなってしまいます。
また前田裕二さんの基本パターンは、「見開きを縦方向に分割して利用する」ですが、分割したエリア単位で1冊ずつ使うという応用パターンも存在します。
だから初心者は前田裕二さんと同じサイズ以上のノートから使い始めることが良いですけど、その後は自分に合ったサイズに変えて行くのが良いです。
ちなみに先日放映された「深イイ」では、スーパー秘書さんはポケットサイズ版のモレスキンを使用なさっていました。(栞を見ると、一目瞭然です)
単なるメモ取り用かもしれませんが、小柄な女性の場合にはポケットサイズ版の方が便利かもしれません。
それに過去に驚いたことがあるのですけど、女子学生たちは驚くほど小さな文字で手帳にメモ書きしていました。
世の中には米粒に人形の絵を描くことの可能な人も存在しますが、小さい文字で書き込むのが得意な方々にはポケットサイズが便利かもしれません。
(最近は手元用の度数が変化する「遠近両用レンズ」も普及しています。そういうレンズを装着したメガネを使うと、小さなノートを効果的に利用することができます)
頑張るダイソーやセリア
残念ながら前田裕二さんが使用しているサイズは見当たりませんでした、一回り小さいB6サイズやA6サイズであれば、ダイソーやセリアでもハードカバーのノートが販売されています。(2019年4月28日現在)
これらをモレスキンにちなんで、「ダイスキン」だとか「セリスキン」と愛称を付けて利用するユーザも多いです。ハードカバーのノートに興味のある方は、試してみても良いかもしれません。
そういえばKOKUYOの場合には、ブックカバーのように「ノートカバー」を販売しています。モレスキンのように立ちながらメモを取ったりするのには向いていませんが、「自らの気持ちを引き締める」という観点では、こういったカバーを使ってみても良いかもしれませんね。
ロフトの格安セール品
何も考えずにモレスキンのノートを購入しようとすると、子持ち貧乏サラリーマンのヒツジ執事には相当辛いです。特に前田裕二さんのように2-3日で一冊には遠く及びませんが、1か月に1冊程度を消費していると大変です。
私の場合はAmazonや楽天のようなところは無論ですが、ロフトのネット通販のお世話になることが多いです。日本では売れ行きが今ひとつだった限定品(バットマンバージョンなど)が、いつもの数分の一の価格で販売されていることがあります。
私はそのようなモレスキンのノートに、例えば「すみっコぐらし」の絵ハガキを貼ってカスタマイズ利用しています。
たとえば上記のモレスキンのノート(ラージサイズ)は、スターウォーズ上映記念の限定版だったりします。(職場で紹介してみたら、恐ろしくファンシーになったと大爆笑されました)
2019年4月28日時点では特筆するセール品は存在しませんが、定期的にウォッチしておいて損はないかもしれません。
なお日本ではAmazon Japanが相当頑張っているようですが、品切れになってしまうこともあります。そういう時は米国Amazonから購入すると、相当割安な価格で入手できることもあります。
貯金をして購入するという発想
それから「もう既に限界な生活です」と言われてしまうかもしませんが、少しずつ貯金してモレスキンのノートを購入する方法もあります。
たとえばペットボトル1本で130-160円くらいです。これを毎日インスタントコーヒーで代用することが出来れば、100円近く節約することができます。一か月だと3,000円を超えるので、モレスキンのノートを購入できるでしょう。
そういえば私の職場では、お父さんたちは「お弁当」&「自分で持参した飲み物」です。そうやって子育ての費用負担を、少しでも軽くしようと頑張っています。
私が100冊購入した理由
さて私自身はどうかというと、実はモレスキンがブレークするキッカケを作ったブルース・チャトウィンの逸話を参考に、モレスキンのノートを100冊購入しました。
もちろん正攻法だと大変なお値段になってしまうので、限定版で売れ残ったセール品を買い叩きました。
それからヒツジ執事の私には、立派な書斎など存在しません。書き込み終わったモレスキンのノートは、カバーが存在しない方が省スペースで済みます。
そういう訳(どういう訳?)で、ちょっと派手で恥ずかしい限定版を格安調達した後で、カバー部分だけを「移植」して使用しています。
実は上の画像に登場しているラージサイズの黒ノートや、ポケットサイズのハリーポッター版は、使い終わったので中身を入れ替えて再利用しています。
そこまで手間暇かけるのかと呆れられてしまいますが、それで家族での外食費が確保できれば嬉しいものです。
(趣味で楽しく改造しているのだろうと言われると、まあ否定はしませんけど)
まとめ(まずは一冊)
さて大体こんな感じでしょうか。
前田裕二さんのモレスキンのノートは確かに高価ですが、つまりは自分が自信と愛着を持てるノートであれば良い訳です。
彼のように「2-3日に1冊使い切れるような立場になってみる」という目標を持つことも出来ます。
なおどんなに高価だといっても、某システム手帳のように数万円するような代物でありません。個人的にはあまりオススメできませんが、「まずは1冊購入して使ってみる」という手もあります。
ちなみにどうしてオススメしかねるかというと、あまりに使い心地が良過ぎるからです。似たような存在として「ロイヒトトゥルム」というノートなども存在しますが、こちらも似たような価格帯です。
セール品さえ存在しない分だけ、さらに敷居が高いです。
そんな訳で「前田裕二さんのノートが高価だと諦めた人はどうすべきか」というと、ともかく早く自分にあった手頃なノートを見つけて、まずは「メモの魔力」を試すことをお勧めしたいです。
我が家のMikanお嬢様は友達を夏休みに自宅へ招待し、「『メモの魔力』強化合宿」とやらを構想しているのだそうです。父親が教える我流の「いい加減『メモの魔力』」ですが、子供にとっては大変な代物らしいです。
それでは、また。