PIXを彼氏にプレゼントしようと考えたあなたは流石です。
ジェットストリーム替芯で日常使いは可能だし、デザインはボールペンに理想的な逆円錐形です。(マイスターシュテュックは上司と被る危険あるし、スターウォーカーは誰もが使う人気軸で面白みがない)
PIXはカラーも豊富で、彼氏と色違いを自分用に購入して揃えるという手もあります。
ちなみにオススメ記事を書くのは、数年前になりますが、こんな相談があったからです。
“男性の筆記具の最高峰はモンブラン!と思い込みでがあって、後から「万年筆はモンブラン、ボールペンはクロス」を見かけてちょっとあせってしまいました。筆記具専門サイトで色々調べた上で、価格や印象を総合してネーム入りで注文したのですが、皆さまに質問させて下さい。”
- モンブランのボールペンは、30半ばの彼へのプレゼントとしてはどんなものでしょう?
- また、ジェネレーションシリーズというのは、モンブランの中でいかがでしょう?(使いやすそうでお値段も比較的安価なので選びました)
ジェネレーションは既に廃盤となって入手できないので、今回は後継シリーズのPIXシリーズで回答してみたいと思います。
結論から言うと、「男女に限らず恋人へプレゼントするには大変良い選択」です。
30半ばであれば、モンブランは良い選択!
30歳の半ばのビジネスマンであれば、モンブランは良い選択です。特にPIXシリーズという点は高く評価できます。
文具ライターの小日向京さんも、PIXシリーズを高く評価しています。
モンブランというと、長年の電灯と実績があるマイスターシュテュックや、若者向けに人間工学を意識してデザインしたスターウォーカーが定番です。
しかしこちらの記事で紹介したように、スターウォーカーは使い手を選びます。
一方でマイスターシュテュックはベスト・バランスな筆記具なのですが、見た目がパッとしません。最も多くの人々に受け入れられる形状/重量なので、どこのメーカーの筆記具も似たような感じになってしまうのです。
おまけにマイスターシュテュックは所有者が多いので、「上司の “勝負ボールペン” とお揃い」といった事態も起こり得ます。
そういう意味では、PIXやジェネレーションは周囲に気兼ねすることなく使うことが出来ます。
おまけにPIXやジェネレーションならば、モンブランのホワイトスターが悪目立ちすることがありません。万一気になっても、黒ビニルテープなどでカバーしてしまえば良いのです。
(マイスターシュテュックも黒マニキュアでホワイトスターを見えないように細工することが可能ですが、見えるように戻す場合には手間がかかります)
そしてモンブランの象徴であるホワイトスターを隠したとしても、ご相談のボールペンは「ネーム入り」なのが良いです。私は破格値になるという事情もあって “ネーム入り中古品コレクター” ですが、それでも「自分の筆記具!」というイメージを持てて大変に満足しています。
したがって個人的には “ネーム” を入れるのは、強いオススメだったりします。
(湘南ベース流儀だと、気に入らなかったらネーム部分を油性黒マジックでネームを塗り潰してしまいます。それだけで1年は大丈夫です。もしネームを再度復活させたければ、中性洗剤を付けた歯ブラシで擦れば簡単に落ちます)
PIX/ジェネレーションは実用度が高い
私も若い頃のことですが、ジェネレーションが廃盤になるということで叩き売りに出された時期があり、冒頭画像の緑軸をゲットしました。かなり長い期間にわたり、私のYシャツの胸ポケットに収まっていました。
ちなみに細軸であることから分かるように、重量が19gと軽いです。マイスターシュテュックが23gで、スターウォーカーが28gです。だから使い勝手が良いだけでなく、胸ポケットへの収まりも良いのです。
その一方でPIXはモンブランの標準的な “ジャイアントリフィール(替え芯)” を採用しており、書き心地も折り紙付きです。芯の太さをF(Fine:細目)で選択すれば、ノートへのメモ取り用に使うことも可能です。
このような実用度の高さのため、つい先日のことですが、楽天で叩き売りされていたネーム入り格安中古品(ブラック&シルバー)を購入してしまいました。
そして今では赤インクの替え芯(リフィル)を入れて、赤ペン先生用として使っています。緑軸にはグリーンの替え芯です。
(本当は赤(レッド)に合うようにPIXの赤色軸(ジェネレーションだとボルドー色)も欲しいところですが、さすがに完全に趣味となってしまうので我慢しています)
ジェットストリームとの組み合わせは最高
実はもう一本だけ細軸が欲しいのには、一応それなりの大義名分(言い訳)もあります。
この細軸のPIXシリーズと三菱ジェットストリーム(低粘度インク)の組み合わせだと、何時間でもモレスキンのノートでメモを取り続けることが出来るのです!
もちろんマイスターシュテュックでも同じことが可能ですが、マイスターシュテュックには緑軸が存在しません。
私の場合、黒、赤、緑の三色が必要なんですよ。
ちなみに三菱ジェットストリーム替え芯(リフィル)には、いろいろなモンブラン装着方法があります。その中で最もお手軽なのは、4C芯用の替え芯アダプターを利用することです。
(ただしジェットストリームだとペン先と替え芯の隙間(遊び)が大きくなるので、セロテープの切れ端を巻き付けたり、透明マニキュアを塗った方が快適に利用できます)
なおトコトンまで改造をやってしまう湘南ベース流だと、棒状のダイヤモンドヤスリで本体軸(ボディ)の先端を拡張してしまうとか、替え芯(リフィル)側を削ってしまうような技もあります。
そうすると、パーカー芯(G2芯)のジェットストリーム替え芯(リフィル)も利用できるようになります。4C芯よりは、このG2芯の方がインクフローは若干良いように感じています。パーカー芯はタンク式ですから、当然と言えば当然でしょうか。
なおプラスチック芯の場合ですが、ジェネレーションであれば下記画像のように、くるくると紙を丸めて替え芯(リフィル)を自作してしまうことも可能です。
初プレゼントはジャブが良い
ちょっと話がわき道に逸れてしまいました。
さて彼氏(彼女)への初めてのプレゼントですが、最初からマイスターシュテュックのようなものを選んでしまうと、「次のプレゼント」で困ってしまいます。
そういう意味でも、日常使い用という形でプレゼントできるモンブランのPIX油性ボールペンは、オジサンから見ると「見事なセンスだなあ」と感嘆します。(安い買い物ではないけれども、最上級でもない)
あと、PIXシリーズはカラフルな本体軸(ボディ)が揃っているので、彼女へのプレゼントとしても悪くないです。例えばグリーン軸など、もう一度購入したいと思う程です。
そういえば私は奥さまと結婚する時の約束がありまして、それが「毎年海外旅行へ連れて行くこと」でした。今では子供の育児でそれどころではありませんが、最初の3年間はカナダ、ハワイ、モルディブと旅行しました。
果たしてこの海外旅行の旅費は、モンブランのマイスターシュテュック何本に相当するでしょうか?
そう考えると、いつ再び「約束を果たして!」と言われるかをビクビクして過ごしている今日この頃です。
まとめ(めでたく一件落着)
さてこの相談は数年前のことでした。その時の結論からいうと「彼氏が大変に喜んでくれて良かった」とのことでした。
前述のようにPIXシリーズやジェネレーションは、いろいろなシチュエーションで、いろいろな使い方が出来ます。
人気があるせいなのか、ネーム入り中古品(つまり破格値商品)が市場に登場することが無いのが、大変に残念だったりします。
さしずめクロスのアベンチュラがビジネス向けボールペン入門者向けだとすると、PIXシリーズは「中級者向け」といったところでしょうか。
それでは、また。