「しま村」の鰻を東急百貨店たまプラーザ店からお持ち帰り!
ちょっと用事があって、2020年8月16日に田園都市線たまプラーザを訪問することになりました。
行きがけの電車の中でするのは、数日後に受験予定のTOEIC学習… ではなくて鰻屋さんの検索です。
たまプラーザには、元上司が住んでいます。現代のサクセスストーリーを体現した人です。彼は毎年ヨーロッパ旅行しており、iPhoneやMacBookを使っています。
そういうオシャレな人が住んでいるオシャンティーな街が「たまプラーザ」です。
しかし、それはさておき… どうも鰻屋さんの検索結果がおかしいです。駅から徒歩二分の東急百貨店に、「しま村」が登場するのです。
「ファッションセンターしまむら」にはお世話になりましたが、そっち方面ではありません。
このところ神奈川県で売り出し中の、うなぎの「しま村」のようです。
何と今回は東急百貨店たまプラーザ店で「しま村」のうなぎを調達できたので、その結果を報告させて頂くことにします。
「しま村」とは
私は鰻は好きだけれども専門家ではないし、「しま村」のお世話になったこともありません。
これは本当に不幸なことです。なぜなら現在の私は東急ストアには大変お世話になっており、その東急ストアは「しま村」と深い関わりがあるからです。
「しまむら」の前身である「島淡」は、1998年4月に東急百貨店日吉店にオープンしました。そして2006年3月に、うなぎ料理店「しま村」の開店となった訳です。
ちなみに私は2009年に東急ストアの「日本一」で冷凍ウナギを購入し、それに飽き足らずに鰻を求めて彷徨う羽目に陥った訳です。もしも「しま村」がビジネスを横展開する方向で頑張り、全ての東急ストアで「島淡」の鰻が販売されるようになっていたら、こんな苦労はしていなかったかもしれません。
… 話を戻しましょう。「しま村」とは、創業者の島村さんのお名前から誕生しています。そして彼は、最初は市場で淡水魚(鰻も含む)を仕入れる人でした。
その「しま村」の高田本店がミシュランで星を得て、さらに「たまプラーザ」などの地下街へ出店し、2017年には「しま村」青葉台店も登場した訳です。
そういえば青葉台店は売り出し中で、東急田園都市線のホームにも看板広告が掲載されています。たまプラーザへ向かう電車の中で、奥さまが「本当に看板がある!」と感心していました。
いざテイクアウト
たまプラーザへ赴いた理由は割愛しましょう。本エントリーで大切なのは、たまプラーザで「しま村」の鰻を購入したということです。
最初に真っ先に店舗を偵察して、安心してレストラン街で食事したというのは… 今後の布石として紹介しておきましょう。
鰻に最大の予算を割くため、家族と入った蕎麦屋では「かけ蕎麦」を注文しました。その後で再び「しま村」を目指した訳です。
ちなみに2020年8月17日時点では、東急百貨店たまプラーザ店の「しま村」にはトラップが仕掛けられていました。
「これのどこがトラップなの?」と思われるかもしれません。「しま村」の看板があり、鰻も販売されています。鰻弁当もあります。
でも… このお店で満足してはいけません。たしかに「しま村」なんですけど、実はこちらは出店に過ぎないのです。
出店の小ぶりな鰻で満足するというトラップにかからなかった勇者(?)のみが、本当の「しま村」東急百貨店たまプラーザ店で辿り着くことができる訳です。
やはり本拠は店構えがキチンとしています。ちなみに手前のボックス内は作業場です。こちらで鰻弁当の製作が行われます。
なんでも店頭で鰻の蒲焼を販売している時だったら、それを使って2-3分で弁当を作ることが出来るとのことです。そうでない時は、もちろん鰻の蒲焼が焼き上がるのを待つ必要があります。
ちなみに出店の店員さんは親切ですから、尋ねれば本拠の場所を丁寧に説明してくれます。しかし出店で満足する客に、わざわざ本拠地を説明する必要はない訳です。
だから「これしか無いんですか?」とか、「『しま村』たまプラーザ店という割にはこじんまりとしていますね」というキーワードを唱える必要があります。
何かしら出店には理由があるような気もしますが、私たちとしてはお目当ての鰻さえ購入できれば文句はない訳です。とりあえず話を先に進めることにしましょう。
こちらが「しま村」のレジ袋です。藤沢みのると違って、ハッキリとウナギを買ったのだと分かってしまいます。私の住んでいるところだと少し恥ずかしいですけど、おそらくこれが「たまプラーザ」流なのでしょう。(なかなか奥が深そうです)
ちなみに凝っているのは、レジ袋だけではありません。鰻をくるんだ包装紙やタレも凝っています。
それぞれに「しま村」の文字が刻印されています。本当に藤沢みのるとは対照的です。おそらく知名度を上げる必要があるのでしょうけども、本当に徹底しています。これが新興の「しま村」にミシュランの星を獲得させ、現在の地位まで押し上げた要因でしょうか。
さすがに電車で買いに来る人は少ないようで、箱は特に見当たりませんでした。しかし今回の私は1枚しか購入しませんでしたが、何枚も購入する人は箱でパッケージされているのかもしれません。
できれば私も、いつか何枚も大人買いしてみたいものです。というか次に紹介するように、「しま村」の鰻は1枚だと寂しいです。
いざウナギ
さて冒頭画像でも紹介しましたが、こちらが「しま村」の鰻です。芸術的なほど均一に焼かれており、焼きムラなどありません。
こんがりとキレイなキツネ色に焼き上がっています。裏面を撮影するのを忘れてしまいましたが、炭火焼の香りや焦げ目はありません。
友人に連れていった貰った鰻屋さんで見るような、鮮やかな焼き色です。串も焦げてはいますが、炭火焼で見かける程の焦げ具合ではありません。
何となくですが、火加減が上手なのでしょう。ちなみに下記画像が、つい我を忘れて食べ始めてしまった鰻重です。
ご覧の通りでして、今回は少し小ぶりです。家族の目もある手前、今回は最大サイズの1ランク下を購入したことが原因です。
タレを鰻の上から流してありますが、これは失敗だったと反省しています。鰻の微妙な味わいが、タレで消えているのです。もし青葉台へ行く用事があったら、ぜひ「しま村」青葉台店の「お店うなぎ」に挑戦してみたいです。
なお… 食べた感想は、残念ながら「デパ地下のウナギ」でした。
まず藤沢みのると大きく異なるのは、包装紙を開いた時の蒲焼の様子です。脂の跡が見えないことから分かるように、全く脂が乗っていません。
だから鰻重を作った時に、つい鰻の蒲焼の上にタレを流し込んでしまったのです。先ほど説明した失敗は、この脂が関係しています。(私の母親は脂を嫌うので、これはこれで淡泊で良いのかもしれませんけど)
それにしても、どうして典型的な「デパ地下のウナギ」と化してしまうのでしょうか。こんがりとしたキツネ色の焼け具合と串を見ると、必要最低限の火加減です。火力をエコに使っているし、無駄に脂が流れ出ることも無かったかと思います。
少なくとも横浜高島屋の地下食品街にある野田岩の鰻を購入する時は、最大サイズを家族で分け合うことにしたいと思います。
あと… 考えて見ると、たしかに東急百貨店たまプラーザの「しま村」には、不思議な点が多いです。
- 前のお客さんは弁当購入
- 画像の通りで行列はない
- 火元責任者の板はあった?
- 脂が見当たらないこと
- 店頭の蒲焼で弁当作る?
具体的なお値段は検索エンジンで分かるでしょうけれども、場所代を考えると妥当な価格に思えます。それでお客さんはチラホラです。もしかすると、あまり人気がない?
一方で藤沢みのるは庶民に嬉しい値段で、いつも行列が出来ています。11月頃になると行列が短くなり、気楽に購入できるようになります。だから藤沢みのるで鰻を買ったと分かるのは、平凡な青い包み紙だけです。
鰻と炭火焼の香でバレてしまうかもしれませんが、レジ袋は白いし、タレも一般的なのプラケースです。宣伝などしなくても飛ぶように売れるのが藤沢みのるです。
(だからこそ焦って鰻を購入せず、のんびりと家族と昼飯を食べている余裕があったのかもしれません)
ところで「たまプラーザ」ともなれば、高くても美味しいものは売れそうです。こうやって考えると、なんだか「しま村」の鰻って、いかにも高齢者向けのデパ地下ウナギのような気がして来ます。
それから最大サイズでないという影響もあるかもしれませんが、鰻が薄くて柔らかいです。これはご飯の中にも鰻を入れて、二段重ねにするのに向いています。ちょっとリッチな食べ方ですが、その点は嬉しいです。
なお私は気にしませんが、家族は小骨を気にします。その点で今回の鰻は小骨が全くなく、たまプラーザという便利なところにあります。美味しく頂くことが出来れば、超有力なウナギ入手元になってくれることでしょう。
まとめ
あっさりと購入できてしまった「しま村」たまプラーザの鰻ですが、第一弾は以上です。
ともかく「しま村」のオススメの購入方法や調理方法を理解する必要があります。包装紙に書かれている内容だけでは不十分です。
それから気になるのは、ご飯付きで「鰻弁当」を販売していることです。
これはご飯を用意する手間が省けるという面もありますが、焼き上がった鰻をそのまま弁当へ入れることにより、脂の乗った鰻を実現しているのかもしれません。
ともかく遠出して鰻を食す時代は、当面はやって来そうにありません。今までは視野の外だった「デパ地下の鰻」も有力候補になって来ることでしょう。
(鰻好きの友人などは、もう十分過ぎる程のノウハウを蓄積しているような気もします)
ともかく自分でもいろいろ工夫して、少しでも満足できる鰻ライフを楽しみたいものです。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:よつばせい