がんばれ、天然うなぎ「しま村」の青葉台店(訪問2回目)
天然うなぎ「しま村」の本店は横浜市営地下鉄グリーンライン日吉高田駅に位置しています。
さすがにミシュランで一つ星を獲得しただけあって、私には文句の付け所がない「最高のお店」です。
昨今のご時世で電車移動が難しくなってしまったご時世では、今後も安泰かと思います。
ただ… 私としては横浜の青葉台店の知名度が上がり、本店並みに成長してくれることを期待しています。
ちなみに私から見ても、まだ成長の余地が幾つかあります。
そこで今回は、最近できた天然うなぎ「しま村」青葉台店を紹介させて頂くことにします。
青葉台店とは
しま村の青葉台店は、2017年に開店した鰻屋です。
まだ知名度は今一つのようです。冒頭画像のように、東急田園都市線青葉台駅のプラットフォームにも広告が出ています。
今回は我が家のお嬢様が「私も鰻屋さんに行ってみたい!」とのことで、家族で出かけました。
場所は駅から徒歩3分とある通りで、さすがに信号を渡る必要があります。それでも駅から十分に近いと言えるでしょう。
(その代わりに駐車場は4台なので、場合によっては駅前駐車場の空きを探す必要があります)
もちろん東急田園都市線青葉台駅なのだから、東急が店舗を構えています。郵便局もあるし、眼鏡屋も銀行もあります。
何かの用事を済ませる時に立ち寄って食事するということが可能です。
ちなみに今回は、私のメガネのフレームが緩んでいたので、食事中に眼鏡屋さんで再調整して頂きました。
今回の青葉台店
さすがに日吉高田本店と比べると、横浜でも人気スポットの青葉台店はこじんまりとしています。
今回は前々日に11時30分で予約を入れましたけど、特に問題ありませんでした。
ただし休日のせいか、今回は個室が全て埋まっていました。前回は個室の方が余裕あったので、逆パターンです。
私たちが案内されたのは、入口から一番近い席でした。壁際なので、こんな飾りを楽しむことも出来ました。
しかし家族連れを目立つ座席に案内するのは「飲食店の常道」ですけど、今回は良いことも悪いこともありました。
まず開店直後で屋外のチェックが頻繁にあり、持ち帰り鰻重の注文が多くてドア開閉が頻繁でした。
このために小バエのようなものまで「入店」して来て、私たちの周囲を飛び回りました。
若い仲居さんがおらず、お年を召した仲居さんに小バエ退治をお願いする訳にも行かず、自力でなんとかせざるを得ませんでした。
(和服で殺虫剤などに頼らず小バエを見事に退治できたら、すごいですよねえ。とりあえず次回からは、家族の時は個室か店の奥の方にある座席をお願いすることにします)
ただし一方で、持ち帰り鰻重の実態を知ることも出来ました。
あらかじめ電話で時間指定して予約しておけば、そのくらいの時間に鰻重を用意しておいて頂けます。
これは大変に助かることです。特に駅から徒歩三分の立地だから、会社帰りの方には嬉しいでしょう。
今回の鰻重
さて本題の鰻重に入る前に、まずは前菜から。
天然うなぎ「しま村」の特長の一つに「串焼き」がありますけど、今回は5本全てのセットを注文することが出来ました。
う巻きとか煮凝りといった魅力的なメニューも豊富なのが「しま村」の特長ですが、私は兜焼きが大好物です。
頭の部分を圧力釜で処理した訳で、サバ缶の骨みたいに、ウナギの頭を全てポクポクと頂戴することが出来ます。
レバーは臭みがありませんし、なかなか有意義な串焼きです。
ただし流石に日吉高田店に及ぼないかなと感じたのは、ヒレ焼きです。
もちろん以前のような臭みは全くありませんが、日吉高田店のヒレ焼きと比べると少し「うなぎ独特の匂い」がしました。
やっぱりヒレ焼きは難易度が高いですね。
これが青葉台の「しま村」に改善して頂けると嬉しい2点のうち、1つ目になります。
こちらは鰻の蒲焼の入った茶わん蒸しです。奥さんと子供は珍しがっていたし、大喜びでした。「うなぎの味がする!」だそうです。
ちなみに各人の前に置かれたシートには、「四万十川」がビッシリと印字されています。お店の究極のメニューが「四万十川の風物詩」である「しま村」らしいです。
思わず持ち帰ってしまいたくなるようなシートです。
鰻重に関しては、もう説明する必要はありませんね。こんがりとキツネ色に焼けています。
子供は「こんなにふっくらして柔らかいうなぎは初めて! 美味しくてビックリした!」とのことです。
奥さまにしても、「このうなぎの蒲焼は良いわね。この私がタレを足したりすることなく、そのまま美味しくいただける。タレも合格点」とのことでした。ちなみに二人とも、「ご飯少なめ」でお願いしてあります。
ただし… 私にしてみると、今回のうなぎの蒲焼は今一つでした。たしかに良質なウナギで脂が乗っていて、ふっくらと焼き上がっています。でも妙に皮の後ろの脂の多さが気になるのです。
素人なりに判断すると、わずか35分で大量(開店直後&持ち帰り客多数)のうなぎを焼き上げるため、忙しくて「蒸し」によって脂を落とし切れていないような気がするのです。
ちなみに最近の私は野田岩のうなぎばかり食べており、あちらは一時間近く蒸して脂を落とし切るのが特徴です。もしかしたら、それに慣れてしまっているということがあるのかもしれません。
ただ… 最初に訪問した時も「養殖ものの特上」でしたけれども、脂は全く気になりませんでした。
つまり忙しさか職人さんの流儀で今回だけは変わっていた可能性があるということです。このあたりに幅があると、客としては少し困ってしまいます。
まさか「今日はxxさんが作ってますか」とか、「脂をしっかり落として貰えると嬉しいです」などと、エラそうなことは言えません。
このあたりの安定感が、実は青葉台の「しま村」に改善を期待したい2点目だったりします。
まとめ
まあ改善を期待したい点が2つあるなどとエラそうなことを言いましたけれども、奥さんから合格点が出た鰻屋さんは初めてだったりします。余裕で一定水準はクリアしています。
ただし美味しいものがあると知ってしまうと、それを求めてしまうのが客というものの性(わがまま)です。
なんかこれから行きつけのお店としてお世話になる可能性が高い… というか、もはや奥さまと子供は「しま村」しか眼中にありません。
お持ち帰りも気軽に出来ますし、ぜひ横浜で有数の名店として、今後の商売繁盛を期待しています。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:遊川学