鰻の蒲焼の小骨は許せるか

伊豆栄の鰻

持つべき者は友人です。

たしか高田馬場の伊豆栄というお店だったかと思います。おごって貰いました。

さてその友人の語るところだと、鰻はなかなか難しいのだそうです。

一見すると、単純に鰻を焼いて、ご飯と一緒に食べるだけです。

江戸時代には寿司と同じで手早く食べることができて、ウナギは現代のマクドナルドのような存在でした。

しかし食べ始めてから終わるまでの時間とは関係なく、鰻の蒲焼には満足感を左右するパラメータが山ほど存在します。

だから友人は「鰻は難しい」と主張しているのだそうです。

今回は、自分の好きな鰻を考えてみることにしましょう。

鰻の食べ方

友人が思いついたのは、次のようなパラメータ(変動要素)です。

  • タレ:甘め・普通・辛め
  • 調理:関東風・関西風
  • 身(それぞれの調理法で):柔らかい・パリパリ
  • 小骨:許せる・許せない

ただしこれ以外にも、いろいろと考えることがあります。

たとえばご飯です。

人気グルメ漫画「美味しんぼ」の第一巻では、ご飯も話題に挙げられています。

どこでいつ取れたお米を、どのように炊くのか。現在は無洗米を炊飯器で炊くのが便利ですけど、ふっくらとして美味しい、究極のご飯は釜で炊くのが理想でしょう。無洗米は論外で、お米の研ぎ方も大切です。旨みが失われては大問題です。

そのご飯を収納する容器も問題となります。あつあつ鰻をホカホカご飯に載せて食べる訳ですが、保温性は丼の方が良いです。一方で見た目としては、重箱の方が垢抜けています。味を優先するか、それとも見た目を優先するかは、鰻好きにとって悩ましい問題です。

ちなみに友人の場合、「タレ甘目-関東風-柔らかめ-小骨許せず」と「タレ甘目-関西風-パリパリ-小骨許せず」なのだそうです。

私は「タレ甘目-関東風-柔らかめ-小骨OK」と、「タレ辛目-関西風-パリパリ-小骨OK」です。

したがって友人がおごってくれる時は、「タレ甘目-関東風-柔らかめ-小骨許せず」となる訳です。これで随分と、一緒に行ける鰻専門店が減少します。

(と、いうか、正直に言うと「甘目でもサッパリが好き」です。そうすると宗教戦争のように、「どこがベストか」議論が始まりかねません。ヤレヤレ)

なかなか、ムズカシイです。

まとめ

一口に鰻といっても、いろいろあることが分かります。

友だちにおごって貰える時にも苦労しますし、家族を連れて行く時も苦労します。と、いうか、もう連れて行きたくないという心境だったりもします。

それでもやっぱり、鰻は良いですね。

伊豆栄の鰻

それでは今回は、この辺で。ではまた。

——————————-
記事作成:よつばせい

(訪問日:2019年5月9日)