こんにちは、四葉静です。
先日は少年陰陽師「まじなう柱に忍び侘べ」の内容予想をしました。
予想結果は野球に喩えると、「4打席2安打」といったところでしょうか。
的中率7割に達しておらず、さすがは少年陰陽師といったところでしょうか。
そんな訳で、いつも通り、自己採点と次巻予想をやってみたいと思います。
なおネタバレになってしまうのですが、本巻では小野蛍の寿命が20年ほど延命されました。
ただし悲しいことに、彼女の場合は寿命が延びても肉体が耐えられないでしょう。
で、なんとなく、彼女はやることをやった後に、寿命を昌浩に移し替えるような予感がしています。
(当たったら褒めて頂けると嬉しいです。>お嬢様)
あとがき(勾玉)
えっと、実は最もびっくりしたのは「あとがき」だったりします。(^_^;)
「つい先頃、翡翠の勾玉が無性に欲しくなって、糸魚川産のものを入手しました。」とのことです。
はい?
たしかに私もボールペンの1本は、0.06カラットのダイヤを使った「モンブラン・スターウォーカー油性ボールペン・ダイヤモンド限定エディション」という代物です。
スタープラチナと命名して、疲れ切った時に、やる気を奮い出すために使ったりすることがあります。
しかし「勾玉」という発想はありませんでした。狐につつまれたような心境です。
(安倍晴明がタヌキ… いやキツネ親父なので、まあ仕方ないかな)
奇しくも私のスタープラチナと同じく、二代目とのことです。
日常的に身に付けていると、紛失する危険も高くなります。仕方ないですよね。
それにしても安倍昌浩も「道反の神」の勾玉を身に付けているそうだし、何だか私まで欲しくなって来てしまいます。(色も奇麗ですしね)
「いずもまがたまの里伝承館」の施設の方にも感心されるような勾玉だそうです。
今年は家族旅行する暇もなかったです。一段落したらMikanお嬢様を連れて、出雲旅行しても良いかもしれませんね。
予想結果
兄の助け
何となく成親兄のおかげで助かる場面があるかと思っていたけど、「いずれ何となくありそう」という伏線程度でした。
その代わりのように活躍したのが、昌親兄です。
安倍晴明が認める「この世で最も力ある陰陽師トップ3」の一人だそうです。たしかに「必要な時に必要なところにいる」という才能は見事でした。
今回は紅蓮が “軻遇突智の焔” を使って無双しますが、人として最も活躍したのは彼でしょう。
携帯型 “軻遇突智の焔” を手に入れて、まだ危険から脱していない三条邸に滞在しています。ぜひ次巻でも活躍を期待したいところです。
昌浩には都は任せろと言い切ったし、ボヤきが多いのに、さすがは安倍三兄弟の次男です。
なお結城光流は小説では成親兄を亡くし、実生活では御母堂がお亡くなりになって苦労したと伺いました。
同じく数か月前に父を失った者としても、ご冥福をお祈りさせて頂きたいと思います。
玉依姫は今一つ
玉依姫の斎が大物に憑かれるのは予想通りでした。ただし今回は全六巻構想の五巻目なので、憑いたのは八雷神でした。
「すごい陰陽師」のおかげで無事復活できて何よりでした。
玉依姫が世界の命運を左右できるという点は予想通りでしたが、「神を祀ることが出来るから、逆に呪うこともできる」は想定外でした。
しかしそうやって考えると、玉依姫って大神を撃退したり、八雷神をやっつけることも可能なのでしょうか。
最初に読んだ時には、伊勢の地は一見落着したと思っていました。しかしもしかしたら、第六巻で再び何かあるかもしれせん。(こちら側にとって嬉しい意味で)
昌浩は元気
これは完全に予想が外れました。
またいつものように無茶をしてボロボロになるかと思っていたら、本巻では「冷静沈着な昌浩」でした。
彼も成長しましたねー
京都では昌親兄の活躍のおかげで、体力温存することが出来ました。
伊勢では殆ど自分の力を使っていないんじゃないでしょうかね。道反の大神の勾玉のおかげで、斎に憑りついた八雷神は撃退するし、大したものです。
「穢れを祓うのは陰陽師の仕事」ということで霊力も使ったようですが、消耗していません。
黄泉の国まで行った時も、「希代の陰陽師の孫いうなー」という余裕です。ナイスです。
まだまだ辛く厳しい判断は難しいようですが、”陰陽師としての力の使い方” はマスターしたと言えるんじゃないですかね?
それに安倍晴明も「この晴明、ちと歳を取りすぎました。… あとは、我が後継に、託します」と言い切りました。
御柱の穢れも払いましたし、技術的には見事です。
あとは伊勢の状況にもっと早く気付くとか、全体状況まで把握できるようになると成親兄レベルでしょう。
そうなったら、もう「かわいかった、あの昌浩君はどこへー」ですね。(^_^;)
ともかく昌浩の成長ぶりは、頼もしかったです。
まじなう柱に忍び侘べ
これは事前予想で「今ひとつ分からない」と申し上げていましたが、読んでも半分しか分からなかったです。
播磨の方は分かりました。
それと柱になる際、あの人が蛍と寿命を交換することが可能だったとは驚きました。これを応用すれば、昌浩の寿命も伸ばせるのではないでしょうか。
ホント、播磨は重要な場所なのでページ数を割いたのは分かりますが、何となく伏線であるような気がしないでも無いです。
(そもそも柱立てるなら伊勢へ支援送った方が良かった…)
さて分からないのは、伊勢の柱です。
こちらも「まじなう柱に忍び侘べ」の対象なのでしょうか。
斎の母親だった先代玉依姫が、斎に代わって罪を背負ったという解釈で良いのでしょうか。
昌浩も穢れを祓うために “まじなった” 訳でして、忍び侘ぶこともできます。
これは迷推理を得意とするヒツジ執事にも難しかったです。
それと “忍び侘ぶ” という点では、”すごい陰陽師” さんもいます。
少なくとも安倍晴明は彼がどうなったのかを繭から知った訳でして、「まじなう」があれば完璧です。
彼が今回は昌浩に代わって、作者の結城光流先生にボロボロにされたような感じです。
身代わりという点で、”柱” と解釈しても良いでしょうか。
うーん、読み終わった後でも分からない部分が残るというのは、実に久しぶりです。
まとめ(次巻で完結)
さて、あとがきによると、厳霊編は次巻の第六巻が最終巻予定だそうです。
京の都、伊勢、播磨は、見た目としては落ち着いて来ました。
とはいえ、特に今日の都はトッシーこと藤原敏次君はピンチです。三条邸でも、明らかに敵だと認識できる存在が徘徊しています。
まだまだ全く油断できない状態であり、もし出雲でやられたら、一気にオセロゲームのように形成大逆転でしょうか。
とりあえず六合が復活したようで、何よりです。
(そういや彼も一時期は、風音を封じた勾玉を持ち歩いていましたっけ)
ともかく次巻の山場は出雲でしょう。 “軻遇突智の焔” とは因縁浅からぬ地です。
ここで何がどうなるのか。残念ながら今のところ、そこまでは次巻予想出来ていません。
とりあえず今日は、この辺で。
ではまた。